ニチレイが支える物流業界

ロジスティクス関連

ニチレイは、日本を代表する総合物流企業の1つであり、食品物流においては特に高い技術力と実績を持っています。この記事では、ニチレイがどのようなサービスを提供しているのか、また顧客にどのような価値を提供しているのかについて、詳しく解説していきます。

ニチレイの歴史と沿革

同社は、1942年に第2次世界大戦の間、国民に必要な食料を管理するという目的で作られました。日本政府は、複数の水産会社を集めて、前身である帝国水産統制株式会社を作ります。帝国水産統制株式会社によって、貴重な戦時中の水産資源を管理下におこうと考えたのです。翌年には、漁業会社の統制しつつ、製氷や冷蔵、凍結など水産事業を本格的にスタートさせます。

1945年、国の手を離れ、民営会社「日本冷蔵」としてリスタートします。戦後の動乱もあるていどおさまり、国民の消費が増える中で、特に需要の大きかった魚や肉などをターゲットに、畜産事業や加工食品事業にも積極的に取り組んでいきます。

当時の冷凍食品といったら、学校の給食をはじめ、団体向けに使われていましたが、ご家庭でも安心して食べられる冷凍食品を広めるために、様々な取り組みを行います。例えば、デパートで試食コーナーを設けたり、展示会を開いてもらったりして、冷凍食品の認知度をアップしていきます。それと同時に、冷凍食品の開発も積極的に行い、大ヒット商品となる冷凍コロッケも誕生し、冷凍食品がご家庭で並ぶようになりました。

低温物流サービス

低温物流事業を担当しているのは、ニチレイロジグループです。冷凍技術も向上してきたこともあり、日本だけでなく世界中の美味しい物を、新鮮な状態で口にすることができるようになりました。今では当たり前となった冷凍食品と私たちの関係ですが、それを支えてきたのが、同社の活躍です。こちらのグループは、低温管理をℌつ用とする付加価値物流を中心にサービスを展開しているグループです。

日本全国を網羅する低温輸配送ネットワークを構築することで、日本人の生活をより豊かなものにしてきました。また、これらの技術は、ヨーロッパ諸国をはじめ、中国やASEAN諸国にも影響を与えてます。日本では当たり前な流通を世界のスタンダードになるよう、海外でもクオリティの高い仕事を続けているのです。

加工食品事業

物流サービスを支えているのは、加工食品事業です。日本で最も有名で、最も美味しいと言われている冷凍食品を開発、製造、販売しているのがニチレイフーズという会社です。冷凍コロッケで有名になったこちらのグループ会社も、新型コロナウイルスにより、自宅で食事をする回数が増えたこともあり、順調に売り上げを伸ばしています。

国内だけでなく、海外にも拠点を置くほど、同社の冷凍食品は人気があります。しかし、冷凍食品だけあっても、それを安全に配送できる状況がなければ、まさに宝の持ち腐れとなってしまいます。ニチレイグループは、それぞれのグループが、それぞれの強みを生かすことによって、他のグループを助けるような仕組みが作られているのです。